2023.3.21

オーストラリアのナチュロパシークリニックにおけるラズベリーリーフの使用

ナチュロパス JAMHA理事、学術委員

河野加奈恵

豪州メルボルンにある不妊治療および妊娠サポートを専門とする自然療法統合クリニック「ファータイルグラウンド」のシニアナチュロパス、ティナ・ジェンキンスさんにインタビューを行い、クリニックにおけるラズベリーリーフの使用についてお話を伺いました。

シニアナチュロパス ティナ・ジェンキンスさん
Q:ファータイルグラウンドについてご紹介いただけますか?

A:ファータイルグラウンドは20年ほど前にナチュロパスとマッサージセラピストによって設立されました。ファータイルグラウンドは、不妊治療や妊娠や女性の健康に特化し、各種の療法を取り入れた補完代替療法クリニックで、現在は5人のナチュロパス、3人の鍼灸師、3人のマッサージセラピスト、オステオパス、2人のカウンセラー、助産師、出産エデュケーターが所属し、また、産婦人科医とも提携して、ナチュロパスのカウンセリングだけでなく、マッサージや鍼灸やカウンセリングなど様々な療法に安全に紹介できる包括的でユニークな環境を提供しています。実際に多くの患者が不妊の問題を抱えて、IVFも同時に受けていることも多く、多種の療法や医師とのネットワークによるサポートが不可欠です。

Q:ナチュロパシーについて教えてください。

A:ナチュロパシーの根本の考え方は、体には自分自身を癒すための自己治癒力が備わっており、それが働くために必要な環境を体に与えてあげれば、自ずと治癒が働くということです。そのためには、良い食事、良い睡眠、質の良い水、太陽の光、およびストレスを緩和することが基本です。コンサルテーションにおいては、消化の状態やホルモンバランス含め、主症状に関係するシステム以外の体すべての機能や状態を確認していきます。また、ストレスレベルも確認しながら、エクササイズやストレスマネジメントや睡眠習慣など、ライフスタイルのアドバイスも行います。どの臓器も独立して動いているのではなく、すべての要素はつながって影響をしているので、何を食べて体に燃料を与えているか、それがどう体に影響を与えているかなど、全体を考えながら隠れた根本原因を探し、ハーバルメディシン、食養、栄養素サプリメント、およびホメオパシーやフラワーエッセンスなどを使って、個別の処方を考えていきます。患者が実現可能なプランを提案し、彼らが自分の健康を向上する一歩を踏み出せる場所に導きます。例えば、妊娠のためのコンサルテーションの場合、生殖器システム、子宮の環境、精子や卵子の質の向上だけでなく、消化、ストレス、睡眠などの改善を行うと、患者が想像した以上の有益な結果が得られます。食事に関しては、患者の臨床症状によりますが、妊活において一般的には、適量の炭水化物・タンパク質・脂質を摂り、脂質の豊富な魚やナッツや種子類を積極的に摂取し、過剰な糖分の摂取を減らし、加工が少なく保存料を含まないホールフードを推奨しています。このように特定の1つの症状やその臓器だけでなく、ホールパーソン(1個人全体)を見ていくのがナチュロパシーです。

Q:ティナさんのバックグラウンドを教えていただけますか?

A:私は27年前にオーストラリアでナチュロパシーを勉強し、4年のコースを修了しました。卒業後は香港でナチュロパスとして働き始め、その後移動したシンガポールでは、カイロプラクター、マッサージセラピスト、ナチュロパス、および産婦人科医ら複数の専門家が所属する産婦人科と女性の健康を専門とした統合医療クリニックで12年働き、その後、IVF専門医とナチュロパスが共同して患者の治療にあたるIVF部門を持つプライベートホスピタルで4年間働きました。主にそこで不妊やIVFに関する興味と経験を培いました。2008年にオーストラリアに戻り、ファータイルグラウンドで働き始めて10年近くになります。数年前ニューサウスウェールズ大学で生殖医療の修士号を履修し、現在では、週1回、トーレンス大学ナチュロパシー学部の学生クリニックの指導教師もしています。

Q:シンガポールのIVFクリニックで働いていた時はハーブを使いましたか?

A:はい、IVFの治療中は使用できませんが、治療に入る前までは使用していました。オーストラリアからリキッドエクストラクト(高濃度のチンキ剤、以下リキッドハーブ)をオーダーしていました。通関手続きが必要だったり、一部のハーブが使用が禁止されていたので使えませんでしたが、でも、オーストラリアで使用できるリキッドハーブや錠剤などを同じように使用できました。香港やシンガポールでは中医学の伝統が強く残り、病院に行く前に中医学の専門家に行くのが習慣になっているようで、統合医療が非常に一般的な印象があります。ナチュロパシーはオーストラリアではとてもポピュラーですが、シンガポールなどではちょうどナチュロパシーが入り始めたという印象です。私が働いていた12年ほど前は2、3人のナチュロパスしかおらず、シンガポールを離れるときも10人程度だったでしょうか。何千人とナチュロパスがいるオーストラリアと比べるとまだまだ小規模ですが、少しずつ認知されてきているように感じます。

Q:クリニックではラズベリーリーフ(Rubus idaeus)をどのように使っていますか?

A:主に2種類の使い方があります。まずは分娩準備・促進を目的とした使い方と、あと、ラズベリーリーフの主要作用である子宮トニックや収れん作用を期待した使い方です。また、下痢止め作用もあるので、子供の下痢にハーブティーで使うこともありますが、クリニックの処方で使う場合、一番多いのは分娩準備です。また、月経痛や過多月経や不正出血などに子宮トニックとして利用します。

分娩準備の場合はたいてい妊娠中期か後期に始めます。私は通常34週目で始めますが、28週目に始める同僚もいます。一般的な処方は、1〜2ティースプーンのラズベリーリーフに熱湯を注ぎ15分置く伝統的な方法でインフュージョンを作り、34週目から1日1〜2カップ、36週目から1日2〜3カップ、38週目からは1日3〜4カップと、徐々に増やしていくスライディングスケールドージングと呼ぶ方法を用います。また、これは伝統的利用法ではないですが、分娩時には、ラズベリーリーフティーを製氷器に入れて作った氷をジップロックなどに入れ、ストローを用意して冷蔵庫に入れておき、お産が始まったらその冷たいラズベリーリーフティーを飲んでもらうようにアドバイスします。そうすることで陣痛をサポートし、また、分娩の際の喉の渇きも潤すのにも役立ってくれます。また、産後は膣からの出血が止まるまで1日1〜2カップを継続してもらいます。ラズベリーリーフティーを飲んでいると産後の出血も長くとも3〜4週までで管理ができ、産後のリカバリーも早くなるのでとても便利に利用しています。タブレットやリキッドハーブで摂る場合もありますが、ラズベリーリーフはティーでも飲みやすいですし、妊婦さんには水分も摂ってもらいたいので、通常は伝統的なインフュージョンを使うことが多いです。また、私たちから提案する前に、ラズベリーリーフについて患者から相談を受けることも多く、妊婦にとっても前向きに出産に取り組む気持ちが高まるのでとても良いことだと思います。

また、分娩準備以外では、伝統的用法と同じように、不正出血や婦人科系の疾患で子宮トニック作用が必要だと思う時にリキッドハーブで他のハーブとブレンドしたり、単体で利用したりします。ブレンドする場合は、例えば、不正出血のコントロールの目的では、収れんトニック作用のあるシェパードパース(ナズナ、Capsella bursa-pastoris)、レディースマントル(Alchemilla vulgaris)、およびヤロウ(セイヨウノコギリソウ、Achillea millefolium)や、月経痛改善のブレンドであれば、子宮鎮痙作用のあるブラックホウ(Viburnum prunifolium)、それからクランプバーク(Viburnum opulus)、コリダリス(Corydalis ambigua)、およびジンジャー(Zingiber officianale)など一般的な鎮痙作用を持つハーブで症状を改善しながら、その患者個人における根本原因を考え、必要に応じて、血行促進、温熱、および刺激作用のあるシナモン(Cinnamomum zeylanicum, C. verum)や、ホルモンバランスを整えるチェストツリー(Vitex agnus-castus)などをブレンドしたりします。

Q:妊娠中の処方の際に気を付けていることはありますか?

A:通常ほとんど問題なく使えていますが、子宮頸管が短い場合、切迫早産や早産のリスクがありそうな場合、過去に早産の経験がある場合などは特に注意します。ラズベリーリーフに期待される効果は、子宮が出産に向けて準備をしていくための前駆陣痛を増加することですが、ハーブティーの量を徐々に増加する過程で、前駆陣痛が明らかに多くなるようであれば、飲む量を減らしたり摂取を中止するなどの調整をします。ただ、これまでの長年の経験でも、そのような対応が必要だったのは稀なケースで、通常ゆっくり量を増やしていくので問題はありません。また、その他の注意点としては、妊娠中期・後期の妊婦は便秘もしやすく、鉄も不足気味になりますが、ラズベリーリーフはタンニンが入っているので、鉄剤などと一緒に摂取した場合に鉄の吸収を阻害する点や、その止瀉作用で便秘が酷くならないように、食事や水分摂取の指導を十分にするようにします。

Q:他に妊娠中に使えるハーブはありますか?

A:オーストラリアでは薬と同様にハーブもその安全性に関してカテゴリーに分けられ、伝統的利用法や有害事象などのデータに基づいて、妊娠中は禁忌のハーブに関する情報が管理されています。一般的に妊娠中は催乳作用や子宮刺激性のあるものなどは使えません。特に妊娠中によく使うハーブは、つわりの改善にジンジャー、鎮静にカモミール(Matricaria chamomilla)、胸焼けや便秘の改善などにスリッパリーエルム(Ulmus Fulva, U. rubra)、免疫調整にエキナセア(Echinacea angustifolia, E. purpurea)をよく処方で出します。エキナセアは錠剤で出すことも多いですが、そのほかは基本的に妊娠中はハーブティーで出します。ただ、妊娠中のアドバイスは、あくまで基本は食事とライフスタイルと栄養素サプリメントにフォーカスして、その補足として上記ハーブを使うことが多いです。

Q:産後のケアや産後うつなどはどのように対応されていますか?

A:通常は産後1週間後にコンサルテーションを行って、出産がどうだったか、母乳の出はどうかなどを、回復状態を確認します。その時に産後うつの症状があればカウンセラーや医師・精神科医に、母乳の出に問題があればラクテーション・コンサルタントに紹介するなど、ここでもネットワークが非常に有効に働きます。産後は体もホルモンも非常に脆弱な期間なので、まずは栄養状態を整えることがとても大切です。産後うつで抗うつ剤が処方されていたらハーブは処方できませんが、薬を摂取していなければ、症状の程度に応じて、伝統的に産後の回復に使われてきたシャタバリ(Asparagus racemosus)やアシュワガンダ(Withania somnifera)などを処方することもあります。これらは催乳作用もありますが、中枢神経のトニックにもなります。いずれにせよ、私たちのネットワークをうまく活用して、医師の助言を得ながら、患者に害のないようにサポートしていきます。

Q:医師とも密なコミュニケーションを取られているのですね。

A:はい、ファータイルグラウンドは、産科医やIVF専門医と密にコミュニケーションをとれるとても恵まれた環境にあります。IVF専門医のところで数回チャレンジして体外受精が成功しない場合、IVF専門医が患者をファータイルグラウンドに紹介し、健康状態を向上させた上で再度体外受精にトライしてもらったり、また薬剤で患者のホルモン異常を整えられない場合にホルモン調整のためにハーブを利用してほしいと紹介がくることもあります。また当然逆もあり、一般的には体外受精の前にナチュロパシーで体やホルモンを整え、その上で体外受精を行うことも多く、双方で連携を取っています。

Q:最新の妊娠中におけるラスベリーリーフの利用に関するシステマティックレビュー(1)では、臨床のランダム化比較試験(RCT)が少なく、エビデンスがまだ確立されていないようですが、その点についてどのように考えられていますか?

A:ラスベリーリーフについては、in vitro試験やin vivo試験などが行われていますが、投与方法など実際に使用する方法とかけ離れていて現実的ではなく、また、数少ない臨床試験も使用されたラズベリーリーフが1.2gと実際の服用量より大幅に少なく、臨床的な意義があるものはないように感じます。ラズベリーリーフの妊娠期の利用に関するRCTがほとんどないのは、妊婦を被験者とするという倫理的な問題も関係していると思います。ラズベリーリーフは伝統的に使われているハーブで、実際これまで私たちも長年使用してきて全く問題がなかったとても安全なハーブです。最新のサーベイ(2)では、多くの女性がラズベリーリーフの使用について臨床試験に参加しても良いとの結果が出ているので、ぜひ臨床試験を行っていただき、実際に私たちが臨床で見てきている事実および伝統的利用法が裏付けされる質のよいエビデンスが今後出てくることを期待しています。

1.妊娠中のラズベリーリーフの使用の生物物理学的効果、安全性、および有効性に関するシステマティックレビュー

伝統的にラズベリーリーフが分娩準備に使用されてきたが、その使用に関するエビデンスは十分には確立されておらず、医療従事者が安全に使用ができるよう、ラズベリーリーフの妊娠中の利用における生物物理学的効果、安全性、および有効性に関するレビューを行った。

1941年から2016年の間に発表されたラズベリーリーフの妊娠中の利用の有効性に関する研究について、5件のin vitro、2件のin vivo、6件の人を対象とした研究の合計13件の研究を抽出し、その文献情報を分析した。

ラズベリーリーフについては、動物およびヒトの子宮などの平滑筋に生物物理学的な影響を与えることが示されたが、動物実験では高用量を静脈内または腹腔内に投与した場合に毒性が示された。また、臨床研究では、ラズベリーリーフの妊娠中の摂取は害は示されず、分娩第二期の時間の短縮と陣痛の増強が示されたものの、結論としてその有効性の証拠は弱く、今後更なる研究が必要という見解がなされた。

2.妊娠期におけるラズベリーリーフティーのサーベイ(調査)

妊娠期におけるラズベリーリーフティーの利用がどの程度一般的なものになっているかを確認し、また、将来的にその臨床試験にどれだけの女性が参加しうるかを確認するために、121名の産後の女性に対する聞き取り調査が行われた。

その結果、73%が妊娠中のラズベリーリーフティーの利用について知っており、また、その効果についてエビデンスがないにも関わらず38%が実際に妊娠中に使用したことがわかった。また、79%が頼まれた場合にランダム化比較試験に参加する意向を示した。

[文献] Farnaghi S, Braniff K. Survey of Raspberry Leaf Tea in pregnancy. Aust N Z J Obstet Gynaecol. 2022 Aug;62(4):506-510. doi: 10.1111/ajo.13496.

Q:ラズベリーリーフを使用したケーススタディをいくつかご紹介いただけますか?

A:ケーススタディ1は避妊用ピル摂取によるホルモンレベルの異常が原因の不正出血の改善にラズベリーリーフが有効だった面白いケースです。避妊目的のピル使用だったため、当然薬によりホルモンレベルは調整されているわけなので、根本原因を治療するのではなく症状を抑える対応になる旨、患者の同意を得ました。初めに子宮収れん強壮作用のあるレディースマントル(Alchemilla vulgaris)とラズベリーリーフのブレンドを処方しましたが、ラズベリーリーフは中間ドーズ(ラズベリーリーフ(1:2)※ 治療量域:週30mL〜100mLの幅のうち60mLを処方)を使用して、ラズベリーリーフをメインのハーブとしてしっかり効かせました。対症療法的な利用になりましたが、ラズベリーリーフがどのように働いてくれるかがわかり、また、消化機能まで改善した面白いケースだったと思います。

二つ目のケースはクリニックでの多くの妊婦と同じ一般的な分娩準備で使用するケースをご紹介します。この患者の場合は、ラズベリーリーフのアイスキューブは用意していませんでしたが、お産も経過も良好だったようです。

※ハーブ1g:最終溶液2mLの割合で作られたリキッドハーブ

Q:最後にナチュロパシーから受ける恩恵は何か教えてもらえますか?

A:食事やライフスタイルなど全体を通して見直すことで、もともとある遺伝的なリスク要因の影響を軽減することができますし、機能性検査類も行うので医師との連携が取れ、また、検査の結果から未病の状態を測ることもできます。私たちは不妊に関わる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜症、月経不順や無月経などに主に対応していますが、それ以外のあらゆる種類の病気に関しても非常に有益だと思います。オーストラリアでは、消化の問題、不眠、ストレス、皮膚の問題などもナチュロパシーでよく扱われているので、とても広い範囲でメリットを得られると思います。

[ケーススタディー1]不正出血(中間期出血)におけるラスベリーリーフの使用

  • 36歳 女性
  • 主訴:避妊目的でOCP(避妊用ピル)を使用。生理(プラセボ錠剤摂取)の1週間前にスポッティング(下着に付着した染み程度の斑点状の出血)または生理と同様の出血、出血時期と同時にPMSと顎のニキビが発生。様々なOCPを試したが、全てのOCPで程度の違いはあれど不正出血は有り
  • その他:若干の月経困難症有り、排卵痛有り
  • パップテスト・超音波:異常なし
  • 既往歴:6年前虫垂に膿瘍が有り、排膿(10kgの体重減で低体重46kg)、前年に6~9か月間水っぽい軟便)、スキャンでは異常なし

[処方]

  • リキッドハーブのブレンド
    • 週60mL ラズベリーリーフ(1:2)
      週40mL レディースマントル(1:2)
      7.5mL BD(1日2回)投与
  • 注意点:OCPのようにホルモン作用のあるハーブは避ける
    おそらく肝臓を介したエストロゲンクリアランスの速度増加による不正出血

[1か月後の経過]

  • 生理前の不正出血はなくなり、にきびもなくなった
  • 月経の変化:それまで生理の終わりにあったスポッティングもなくなった
  • その他:虫垂の膿瘍発生以降、少量を食べて満腹感を感じていたが、消化が正常に戻った。今は食べられるようになり、すぐに満腹感を感じなくなった

[処方の変更]

  • 同じ内容を生理の2週間前から生理がくるまでの摂取に摂取期間を短縮
  • 上記を生理2サイクル継続

[さらに2サイクルの月経周期後の経過]

  • 生理前の不正出血はなし
  • 生理も良好、消化状態も良好

[処方の変更]

  • エキス長期摂取は味の問題があるので、飲みやすく継続しやすいラズベリーリーフの錠剤に切り替えた。生理の2週間から生理までラズベリーリーフの錠剤(1錠につきラズベリーリーフ2g配合)を2錠BD。
  • ラズベリーリーフ1日合計8gはエキスに配合されているラズベリーリーフ量よりも多いが、レディースマントルを除去するためラズベリーリーフを増量

[その後の経過]

  • 生理1サイクル後、引き続き出血はなかったため1錠BDに減少。妊活のために6~12週間後にOCPを停止する予定なので、OCP摂取を停止するまで1日4gを維持
  • 出血はなし

[ケーススタディー2]妊娠期におけるラスベリーリーフの使用

  • 36歳 女性 
  • 二度目の妊娠
  • 鉄不足以外特に診断されている疾患はなし、健康状態は良好

[処方]

  • 食事の調整
  • 妊娠期の栄養補給:妊娠用マルチビタミンミネラルサプリメント、フィッシュオイル、プロバイオティクス、ビタミンC、鉄剤(ラスベリーリーフティーは鉄剤と時間を離して飲むように指示)
  • 分娩準備:ラズベリーリーフティー
  • 36週目(通常はもう少し早めに開始するがアポイントのタイミングで本ケースでは36週になった)から1日1~2カップ
  • すでに定期的な前駆陣痛有り(初回の妊娠時よりも頻繁)
  • 38週目から出産まで1日3~4カップに増量
  • 産後は膣からの出血が止まるまで1日1~2カップの指示

[経過]

  • 41週5日目に自然分娩:10時間、楽な陣痛
  • 第1度会陰裂傷:経過良好
  • 母乳分泌良好 
  • 産後3週間で出血も止まった
  • 産後のリカバリー:非常に良好

Fertile Ground Health Group
At The Melbourne Apothecary
6 Smith Street
Collingwood, Vic 3066
https://www.fertileground.com.au/

※本内容は海外における利用をご紹介しています。また、ナチュロパシーは西洋医学に代わるものではありません。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第63号 2023年4月