日本のハーブ

舞鶴草・姫委蕤の大群落 – 襟裳岬の植物エネルギーをお届けします!第2回

はじめに 今年も、6月5-6日、6月9-10日の2回、日高路の貴重な植物たちの開花状況調査のために襟裳岬を訪れました。襟裳岬の大地は6月になると、多くの植物たちはそれまで溜め込んでいたエネルギーを一気に開放するように花を咲かせ始め、枯れ葉色の大地を、しだいに華やかな大地に変えてい・・・

2020.10.09
日本のハーブ 36 不思議な果実のケンポナシ

ケンポナシ Hovenia dulcis ナシの名前のあるケンポナシは、バラ科のナシと違い、クロウメモドキ科の植物で、食べる部位も果実ではなく果実をつける肥厚した枝である。この果実が食用だけではなく、枳椇子きぐし と呼ばれ、薬として使われている。奇異な形の枝にあるケンポナシについ・・・

2018.06.01
オキナグサとウスユキクチナシグサ

薬用植物の中の絶滅危惧種に、白頭翁ハクトウオウといわれる植物が2種類ある。 ひとつは国内の草原に広く生えていたオキナグサで、草原が減少したためか都市周辺では絶滅した地域もある。 もうひとつは、国内では天草だけに見られるウスユキクチナシグサである。この2種について述べる。 オキナグ・・・

2018.03.01
【北の植物】ミヤマトウキ(深山当帰)

今回は、脆もろく崩落しやすい切り立った岩壁の割れ目に生きる、生命力たくましいセリ科の薬用植物であるミヤマトウキを紹介します。 私の研究テーマのひとつに、重要な薬用植物や貴重な植物たちの新たな自生地探索調査研究があります。北は礼文島から南は襟裳岬までを定期的に訪れ、主に林道沿いの道・・・

2017.12.01
オオツヅラフジと防已(ぼうい)のいろいろ

防已類の基原植物にはツヅラフジ科のオオツヅラフジ、アオツヅラフジおよびシマハスノハカズラがあるが、中国ではウマノスズクサ科を基原とする植物が含まれ、安全性に問題のあるアリストロキア酸を含有しているので、近年、使用されていない。 オオツヅラフジと防已 オオツヅラフジ Sinomen・・・

2017.12.01
シソ科のハーブを属別に(3)

240属に分類される6,700種がシソ科の陣容である。前報でも指摘したように、花は多くの種が、唇弁状の花冠をもつ。多くの種では二強雄蕊(didynamousstamens)と呼ばれ、4本ある雄しべのうち、2本がほかの2本よりも長く、加えて子房は深く4つに割け、花柱がそのまん中につ・・・

2017.12.01
カニクサとイワヒバ

1.カニクサ (Lygodium japonicum(Thumb.)Sw.) カニクサは、シダ類では珍しい巻きつく形の蔓植物で、別名「ツルシノブ」といわれている。民間薬としては、江戸時代の本草書に胞子が海金沙カイキンシャと記載されている。 シダ類で最も長い葉のシダである。長くのぼ・・・

2017.09.01
コクセイソウ(穀精草)とトウシンソウ(灯心草)

水田の雑草であるが、身近に生育し、薬草として使われているものにイグサ科のイ(イグサ)とホシクサ科のホシクサがある。イグサの地上部は灯心草と呼ばれ、生薬として流通している。ホシクサの地上部と花序は穀精草として利用されてきた。 1.ホシクサ穀精草 ホシクサ Eriocaulon ci・・・

2017.06.01