キーワード: 村上志緒

メディカルハーブの科学論文を読む 第四回:本文を読み解く

前号では、呈示した「アロマセラピーは、健常高齢者の認知機能改善に効果があるか?」というタイトルの論文について、アブストラクトの構造化によりポイントを挙げていきました。「背景→方法→結果→結論」といった構造で成り立つアブストラクトでは、研究の動機や進め方、結果とそのとらえ方などを確・・・

2023.03.20
カレンデュラの研究情報

カレンデュラ(キク科 キンセンカ属 Calendula officinalis:Calendula, Pot Marigold)は、日本名をトウキンセンカ(唐金盞花)といい、明るい橙黄色の花を咲かせ、薬効とともにその愛らしい姿からも親しまれてきました。 メディカルハーブとしてのカ・・・

2023.01.13
メディカルハーブの科学論文を読む 第三回:構造化アブストラクト

前回は、研究デザインのうち、臨床研究の中でもエビデンスレベルの高い「介入研究」を理解するときに重要な「リサーチクエスチョン」の構造化についてみていきました。研究者が検証したい仮説はリサーチクエスチョンに反映され、論文を読み解くには、まず、その研究のPICOの明確化が大切であること・・・

2023.01.06
メディカルハーブの科学論文を読む 第二回:介入研究・リサーチクエスチョンの構造化

メディカルハーブについての理解を深め、より効果的で安全なハーブの活用につなげるためには、研究により導き出されたエビデンス(科学的根拠)を正しく捉えることはとても重要です。 前回は、まずメディカルハーブの研究や研究情報の現状の把握や、行われている研究が内容によってどのように分類され・・・

2022.10.10
ベチバーによる汚染水中の重金属除去のためのファイトレメディエーション

ファイトレメディエーション (phytoremediation) とは,環境の修復のために,植物を用いることをいう。植物が気孔や根から水分や養分を吸収する能力を利用して,土壌や地下水,大気の汚染物質を吸収,分解する技術であり,生物を用いる環境修復であるバイオレメディエーションの一・・・

2022.08.20
メディカルハーブの科学論文を読む:第一回:研究情報の現状・研究デザインの種類

​ メディカルハーブを活用したり、効能を実感したりした時、それについて科学的な研究はされているのだろうか?知りたい!と思う事はありませんか? メディカルハーブは世界各地でその土地の人たちが、植物の性質をしっかりと受け取ることと活かすことで生まれ、今に繋がっています。そして今では、・・・

2022.07.16
南太平洋フィジーの植物療法

南太平洋の島国フィジーの暮らしや文化、フィジアンハーブの特徴、植物の活用、また伝統医療家が役割を担うフィジーの医療についてなど、植物の力と人の知恵を学び、地球環境や社会のあり方も考えます。

2022.06.23
メディカルハーブ研究情報 検索テクニック

より深くハーブを理解し安心して活用するために、メディカルハーブや植物療法の分野で報告されている研究情報を効率的に収集する方法について知るための講座です。

2022.06.23
四季の暮らしを楽しむハーブのアトリエ
虫よけスプレー

ハーブの有効成分である香りには、虫から身を守るための自己防衛機能があります。ナチュラルな虫よけスプレーはお子様にも安心です。 用意する物(100mlスプレー容器1本分) 【材料】 無水エタノール10ml精油:ペパーミント4滴、ラベンダー4滴精製水90ml 【用具】 スプレー容器、・・・

2021.07.16
四季の暮らしを楽しむハーブのアトリエ
日焼けケアローション
紫外線を浴びた肌は過敏な状態に

紫外線を浴びた肌は過敏な状態です。消炎作用のあるジャーマンカモミールと鎮静作用のあるラベンダーで早めのケアをしましょう。 用意する物(1回分) 【材料】 ジャーマンカモミール(ドライ)小さじ1ラベンダー(ドライ)小さじ1水100ml 【用具】 計量スプーンガスコンロ鍋茶こし容器コ・・・

2021.07.16
飲んでも塗っても、創傷治癒にカレンデュラ 〜 コラーゲンを構成するヒドロキシプロリン増加、外傷部位の上⽪化が促進〜

鮮やかな⻩橙⾊で美しく咲くカレンデュラ(キク科キンセンカ属 ポットマリーゴールド Calendula officinalis)の花は,古くから傷ついた⽪膚を癒してくれるハーブとして好まれてきた。カレンデュラの活⽤にはバームのように⽪膚に塗布する外⽤と内服が考えられる。今回紹介する・・・

2020.10.01
日本ハーブ療法研究会第5回学術集会に参加して

去る2017年12月10日、千葉県習志野市にある東邦大学にて日本ハーブ療法研究会の第5回学術集会が開催されました。薬学部生薬学教室小池一男教授をはじめ、学生を含めた同校スタッフの多大なご協力のもと、同校客員講師の林真一郎氏が大会長を務められました。当日は130名の方がご参加、会長・・・

2018.03.01