2020.10.13.

ハーブの薬用相互作用

イチョウハエキス

(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:イチョウ葉エキスに抗血小板作用があるため、併用により出血傾向が強くなる可能性がある。
(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン / 塩酸チクロピジン / 硫酸クロピドグレル / イブプロフェン / アスピリン / アセトアミノフェン
  • 相互作用:イチョウ葉エキスに抗血小板作用があるため、併用により出血傾向が強くなる可能性がある。
(経口糖尿病薬)
  • 薬品名:クロルプロパミド
  • 相互作用:作用増強(血糖降下作用)、副作用発現一低血糖
(抗てんかん薬)
  • 薬品名:パルプロ酸ナトリウム
  • 相互作用:効果減弱一痙攣(1 例報告)、extract の長期摂取により本剤の血糖降下 作用増強
エキナセア

エキナセア(エキナケア)

主な作用(免疫力の強化)

(免疫抑制薬)
  • 薬品名:プレドニゾロン/シクロスポリン
  • 相互作用:エキナセアに免疫賦活作用があるため、免疫抑制作用を減弱
(肝毒性のある薬物)
  • 薬品名:スタチン系、フィブラート系、ナイアシン(脂質異常症治療薬)
  • 相互作用:肝障害を起こす可能性があるが、臨床的に問題になったことはない。

ノコギリヤシ

主な作用(排尿障害の改善)

(卵胞ホルモン薬)
  • 薬品名:エストラジオール
  • 相互作用:相加作用により、静脈血栓塞栓症等の副作用が発現する可能性がある。
(経口避妊薬)
  • 薬品名:エチニルエストラジオール- ノルエチステロン/エチニルエストラジオールレボノルゲストレル/エチニルエストラジオール- デソゲストレル
  • 相互作用:相加作用により、静脈血栓塞栓症等の副作用が発現する可能性がある。

バレリアン(セイヨウカノコソウ)

主な作用(精神の安定、鎮静- 催眠作用)

(睡眠薬、抗不安薬)
  • 薬品名:向精神薬/抗ヒスタミン薬
  • 相互作用:作用が強くなるおそれがある。

カモミール

主な作用(湿疹)

(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:カモミール中クマリンまたはクマリン誘導体に抗血液凝固作用があるため、作用が増強される可能性がある。
(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン/塩酸チクロピジン/硫酸クロピドグレル/イブプロフェン/アスピリン/アセトアミノフェン
  • 相互作用:カモミール中クマリンまたはクマリン誘導体に抗血液凝固作用があるた
    め、作用が増強される可能性がある。
(経口鉄剤)
  • 薬品名:フマル酸第一鉄/クエン酸第一鉄ナトリウム/溶性ピロリン酸第二鉄
  • 相互作用:作用減弱:鉄―夕ンニン複合体の生成により鉄剤の消化管吸収減少

オオバコの種子(サイリウム)

主な作用(整腸作用、ダイエット)

(気分安定薬)
  • 薬品名:炭酸リチウム
  • 相互作用:薬物の消化管吸収が減少し作用減弱。
    (向精神薬、抗てんかん薬)
  • 薬品名:カルママゼピン
  • 相互作用:薬物の消化管吸収が減少し作用減弱。
(強心薬)
  • 薬品名:ジゴキシン
  • 相互作用:強心作用の減弱
(経口鉄剤)
  • 薬品名:フマル酸第一鉄/クエン酸第一鉄ナトリウム/溶性ピロリン酸第二鉄
  • 相互作用:作用減弱:鉄―夕ンニン複合体の生成により鉄剤の消化管吸収減少

チョウセンニンジン(オタネニンジン)

主な作用(免疫力の強化、疲労回復、滋養強壮)

(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:チョウセンニンジンに抗血小板作用があるため、併用により出血傾向が現れる可能性がある。
(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン/塩酸チクロピジン/硫酸クロピドグレル/イブプロフェン/アスピリン/アセトアミノフェン
  • 相互作用:チョウセンニンジンに抗血小板作用があるため、併用により出血傾向が現れる可能性がある。
(副腎皮質ホルモン)
  • 薬品名:プレドニゾロン
  • 相互作用:チョウセンニンジンにコルチコステロイド様作用があるため、副作用が強く出る可能性がある。

エゾウコギ/シベリアニンジン

主な作用(滋養強壮)

(強心薬)
  • 薬品名:ジゴキシン/ジギトキシン/メチルジゴキシン/ジギトキシン/メチルジゴキシン
  • 相互作用:ジゴキシンの作用が強くなる可能性がある。

カンゾウ(甘草)

主な作用(解毒作用、細胞膜の修復- 強化)

(強心薬)
  • 薬品名:ジゴキシン/ジギトキシン/メチルジゴキシン/ジギトキシン/メチルジゴキシン
  • 相互作用:副作用増強―ジギタリス中毒:カンゾウによりカリウムの腎排泄が促進さ
    れ、低カリウム血症が起こる(偽アルドステロン症)
(利尿薬)
  • 薬品名:スピロノラクトン、トリアムテレン
  • 相互作用:低カリウム血症
(免疫抑制薬)
  • 薬品名:プレドニゾロン
  • 相互作用:甘草の免疫賦活作用により作用減弱、または甘草により血中コルチコステロイド濃度上昇により作用減弱
(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:作用増強―出血傾向:甘草中のクマリンまたはクマリン誘導体による抗凝固作用

クマザサ

主な作用(血行促進、胃腸の活性化)

(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:クマザサはビタミンK を含むため、ワルファリンの作用が減弱することがある。

ハーブ名:ガルシニア

主な作用(ダイエット)

(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン
  • 相互作用:ガルシニア- カンボジアにより血中アスピリン濃度が上昇し、出血傾向
    ハーブ名:アカツメグサ
    主な作用(閉経後高コレステロール、更年期障害のほてり)
(卵胞ホルモン製剤)
  • 薬品名:結合型エストロゲン
  • 相互作用:アカツメグサによりGnRH、FSH、LHの産生抑制ため、エストロゲン作用減弱
(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン
  • 相互作用:アカツメグサ中のクマリン、クマリン誘導体に抗血液凝固作用があるため出血傾向
(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリン
  • 相互作用:アカツメグサ中のクマリン、クマリン誘導体に抗血液凝固作用があるため出血傾向
(抗悪性腫瘍薬、抗エストロゲン薬)
  • 薬品名:タモキシフェン
  • 相互作用:アカツメグサはエストロゲン値に影響を与えるため作用減弱

アルファルファ (ムラサキウマゴヤシ)

(抗うつ薬)
  • 薬品名:アミトリプチリン
  • 相互作用:アルファルファは太陽光に対する感受性を高める可能性があるため光感作作用増強
(ニューキノロン系抗菌薬)
  • 薬品名:シプロフロキサシン/ノルフロキサシン
  • 相互作用:アルファルファは太陽光に対する感受性を高める可能性があるため光感作作用増強
(免疫抑制薬)
  • 薬品名:シクロスポリン/プレドニゾロン
  • 相互作用:アルファルファに免疫賦活作用があるため免疫抑制作用減弱
(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:アルファルファ中のビタミンKが抗血液凝固作用減弱

カバ

主な作用(抗不安- 抗ストレス作用)

(抗不安薬)
  • 薬品名:アルプラゾラム
  • 相互作用:カバに中枢神経抑制作用があるため副作用発現
(吸入麻酔薬)
  • 薬品名:イソフルラン/セポフルラン/ハロタン
  • 相互作用:カバはCYP2El活性を約40%阻害するため、主にCYP2Elで代謝される薬物の血中濃度を上昇させる可能性
(抗てんかん薬)
  • 薬品名:エトスクシミド
  • 相互作用:カバはCYP2El活性を約40%阻害するため、主にCYP2Elで代謝される薬物の血中濃度を上昇させる可能性
(筋弛緩薬)
  • 薬品名:タロルゾキサゾン
  • 相互作用:カバはCYP2El活性を約40%阻害するため、主にCYP2Elで代謝される薬物の血中濃度を上昇させる可能性
(気管支拡張薬)
  • 薬品名:テオフイリン
  • 相互作用:カバはCYP2El活性を約40%阻害するため、主にCYP2Elで代謝される
    薬物の血中濃度を上昇させる可能性

西洋イラクサ

主な作用(利尿作用、造血作用、消炎作用、尿路炎症改善)

(経口鉄剤)
  • 薬品名:フマル酸第一鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、溶性ピロリン酸第二鉄
  • 相互作用:鉄一夕ンニン複合体の生成により鉄剤の消化管吸収減少

西洋サンザシ

主な作用(血管拡張- 強心- 血圧降下- 抗酸化作用)

(経口鉄剤)
  • 薬品名:フマル酸第一鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、溶性ピロリン酸第二鉄
  • 相互作用:鉄一夕ンニン複合体の生成により鉄剤の消化管吸収減少

西洋わさび- ホースラディッシュ

(甲状腺ホルモン薬)
  • 薬品名:レボチロキシンナトリウム
  • 相互作用:西洋わさびに甲状腺機能の抑制作用があるため、甲状腺機能検査に影響

フィーバーヒュー

主な作用(偏頭痛改善、抗炎症作用、苦味健胃作用、鎮痙- 鎮静作用、血管拡張- 弛緩作用)

(経口鉄剤)
  • 薬品名:フマル酸第一鉄/クエン酸第一鉄ナトリウム/溶性ピロリン酸第二鉄
  • 相互作用:鉄一夕ンニン複合体の生成により鉄剤の消化管吸収減少、副作用発現―出血傾
(解熱鎮痛薬)
  • 薬品名:イブプロフェン
  • 相互作用:解熱鎮痛作用減弱(作用機序不明)
(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリンカリウム
  • 相互作用:フィーバーフューに抗血小板作用があるため、併用すると出血傾向が強くなる可能性がある。
(抗血小板薬)
  • 薬品名:アスピリン/塩酸チクロピジン/硫酸クロピドグレル/イブプロフェン/アスピリン/アセトアミノフェン
  • 相互作用:フィーバーフューに抗血小板作用があるため、併用すると出血傾向が強くなる可能性がある。

ブラックコホシュ

主な作用(月経障害改善、更年期障害改善、鎮静- 鎮痛- 解熱作用 )

(抗うつ薬)
  • 薬品名:アミトリプチリン/イミプラミン/ノルトリプチリン
  • 相互作用:ブラックコホシュはCYP2D6 活性を約7%阻害するとされており、薬物の血中濃度が上昇する可能性
(抗精神病薬)
  • 薬品名:ハロペリドール/ペルフェナジン/フルフェナジン
  • 相互作用:ブラックコホシュはCYP2D6 活性を約7%阻害するとされており、薬物の血中濃度が上昇する可能性
(抗不整脈薬)
  • 薬品名:フレカイニド/プロパフェノン
  • 相互作用:ブラックコホシュはCYP2D6 活性を約7%阻害するとされており、薬物の血中濃度が上昇する可能性
(β遮断薬)
  • 薬品名:プロプラノロール/メトプロロール
  • 相互作用:ブラックコホシュはCYP2D6 活性を約7%阻害するとされており、薬物の血中濃度が上昇する可能性

セント・ジョーンズ・ワート/セイヨウオトギリソウ

主な作用(抗うつ作用)

(抗HIV薬)
  • 薬品名:インジナビル
  • 相互作用:薬物代謝酵素誘導により作用減弱、またはSJW含有食品を摂取している患者は、SJ W含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状が現れるおそれがあるので、十分な注意を払いつつSJW含有食品の摂取を中止する必要がある。
(強心薬)
  • 薬品名:ジゴキシン
  • 相互作用:薬物代謝酵素誘導により作用減弱、またはSJW含有食品を摂取している患者は、SJ W含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状が現れるおそれがあるので、十分な注意を払いつつSJW含有食品の摂取を中止する必要がある。
(免疫抑制薬)
  • 薬品名:シクロスポリン
  • 相互作用:薬物代謝酵素誘導により作用減弱、またはSJW含有食品を摂取している患者は、SJ W含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状が現れるおそれがあるので、十分な注意を払いつつSJW含有食品の摂取を中止する必要がある。
(気管支拡張薬)
  • 薬品名:テオフィリン
  • 相互作用:薬物代謝酵素誘導により作用減弱、またはSJW含有食品を摂取している患者は、SJ W含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状が現れるおそれがあるので、十分な注意を払いつつSJW含有食品の摂取を中止する必要がある。
(血液凝固防止薬)
  • 薬品名:ワルファリン
  • 相互作用:薬物代謝酵素誘導により作用減弱、またはSJW含有食品を摂取している患者は、SJ W含有食品の急な摂取中止により好ましくない症状が現れるおそれがあるので、十分な注意を払いつつSJW含有食品の摂取を中止する必要がある。
    (経口避妊薬、その他多数)

ニンニク

主な作用(コレステロール低下、血小板凝集抑制、血圧低下作用)

(抗HIV薬)
  • 薬品名:サキナビル
  • 相互作用:ニンニクによるCYP3A4誘導作用によると思われる作用減弱
(抗凝固薬)
  • 薬品名:ワルファリン
  • 相互作用:抗血液凝固作用の報告があり、作用増強
強く影響する可能性のあるハーブ
6種の医薬品との相互作用が確認されたハーブ:
セロリ、カモミール、タンジン、ドンクアイ(トウキ)、マツヨ イグサ、フェヌグリーク(コロハ)、ニンニク、ショウガ、イチ ョウ、セイヨウトチノキ、カンゾウ、ムラサキツメクサ(アカ ツメクサ)、レイシ(マンネンタケ)、ウコン、ヤナギ
6種の医薬品の少なくても1品目と相互作用が確認されたハーブ:
キャッツクロー
弱いが影響する可能性のあ るハーブ
6種の医薬品との相互作用が確認されたハーブ:
アンドログラフィス、ミツガシワ、カイエンペッパー、クローブ、 亜麻仁(フラックス)、クズ、タマネギ、ノコギリヤシ
6種の医薬品の少なくても1品目と相互作用が確認されたハーブ:
アロエベラ、アサフェディダ、ダイダイ、クロスグリ種子、ゴ ボウ、カシア、キナノキ、フキタンポポ(カントウ)、ダイオウ、 ユーカリ、クコ、マリアアザミ(オオアザミ)、ナツメグ、シャ クヤク、ローヤルゼリー、ベニバナ、ダイズ、セイヨウカノコ ソウ、ノコギリソウ
表2 血液凝固系へ影響するハーブ12)