日本のハーブ

ヨモギ・ドクダミ・スギナ  〜身近にある日本のハーブを知る・使う・食べる〜

関野朋子 当協会理事

ハーブの機能性をより理解するための「薬理学」について概説するとともに、作用機序が推定されているハーブを例にとってその機能性を医薬品の作用機序と比較しながら解説します。

日本のハーブ:ヒキオコシとエンメイソウ

 薬草園にはヒキオコシが植えられている。ヒキオコシは生薬名をエンメイソウとして第5改正日本薬局方に収載されたことがある。第二次世界大戦で、ヨーロッパからの生薬が入手困難になり、国産生薬を利用することとなった。その代表が苦味健胃薬のゲンチアナで、エンメイソウを代用にした。多くの家庭・・・

日本のハーブ:イカリソウとインヨウカク

 イカリソウの薬効、強精作用に関しては、既に(会報誌No.30/2014)に記したが、生薬としてのインヨウカク(淫羊藿)及び薬草園に生育しているイカリソウ類を記す。薬草園で栽培されているイカリソウ類は、イカリソウ、ウラジロイカリソウ、キバナイカリソウ、ホザキノイカリソウである。ホ・・・

日本のハーブ:エンジュとカイカ

 エンジュの蕾は槐花(カイカ)として、止血薬として用いられている。カイカからルチンを抽出する実験で、黄色の結晶が取れた喜びは忘れられない。カイカは日本局外規格集に収載されている生薬である。  カイカはエンジュ Sophora japonica Linné (マメ科)の蕾である。性・・・

日本人の暮らしの中のハーブ

ハーブは薬用や食用以外にも、服飾、工芸、建築、祭祀など様々な用途に用いられ、日本人の暮らしを支えてきました。その中には、もう見られなくなった風習や途絶えてしまった技術もありますが、脈々と受け継がれているものも決して少なくありません。 薬湯 ゆっくりとお湯に浸かる沐浴の習慣が伝えら・・・

ヨモギ Japanese mugwort

滋養に富み、幅広い効能をもつ日本の“ハーブの女王” 【学名】 Artemisia indica var. maximowiczii (Nakai) H.Hara 【科名】 キク科  【使用部位】 茎葉 【主要成分】 タンニン(ジカフェオイルキナ酸、クロロゲン酸)、精油(1.8-シ・・・

日本のハーブの魅力: 風土がはぐくんだ自然からの贈りもの

地形の変化に富み、四季に恵まれた日本には、数多くのハーブが存在します。先人たちは身近なハーブとどのように向き合ってきたのか、紐解いていきましょう。 日本人と薬用植物 有史以前から、人類は身近な動植物や鉱物を病気やけがの治療に用い、その積み重ねの中で医薬が発展してきました。日本の伝・・・