保存期慢性腎臓病(CKD)患者や血液透析患者でも関連は同様 (新潟大) 野菜や果物を毎日食べる人に比べて、時々食べる人、ほとんど食べない人の順で死亡リスクは高くなり、この関連は保存期CKDや血液透析患者でも同様だった。 野菜や果物はカリウムが多いからという理由で、摂取制限がなされ・・・
主要な疾患による死亡では、ビタミンD摂取が多いグループで、脳梗塞死亡および肺炎死亡のリスクが統計学的有意に低く、ビタミンD摂取が最も多いグループでは、最も少ないグループと比較して、脳梗塞は38%、肺炎は21%、死亡リスクが低いという結果だった。 女性、高緯度地域居住者、高血圧既往・・・
「ゆううつだ」「仕事が手につかない」といったメンタル不調が表れているグループの方が赤血球数の平均値が有意に低値であり、鉄分不足とメンタル不調の関係性が示唆された。 「物事に集中できない」、「仕事が手につかない」といったメンタル不調が表れているグループでは、血清フェリチンが有意に低・・・
免疫反応における天然化合物の生理活性を分子レベルで解明 (東京理科大) バラの主要な香気成分であるβ-ダマスコンが樹状細胞による炎症反応を抑制することを明らかにした。マウスを用いた実験では、β-ダマスコンの経口投与により、皮膚炎の病態が改善された。https://www.tus.・・・
肝臓の時計遺伝子を変動、脂肪の蓄積を抑える (徳島大) スダチ果皮特有のポリフェノール「スダチチン」が体内時計のリズムを調整することを、ヒトやマウス由来培養細胞を用いて確認した。さらに、スダチチンを食事誘導性肥満マウスに長期投与すると、肝臓の時計遺伝子が変動し、肝臓の脂肪蓄積が抑・・・
野菜に含まれる超硫黄分子の定量検出に成功 (大阪公立大) 超硫黄分子は身体の中で酵素的に産生され、ミトコンドリアエネルギー産生や感染防御・免疫応答などさまざまな生命現象に重要な機能を果たしている。我々は超硫黄分子の生合成に必要な原料を食事から摂取しているため、食品中の超硫黄分子を・・・
ドコサヘキサエン酸 (DHA) は、思春期の若者の選択的かつ持続的な注意力の向上に関連しており、アルファリノレン酸 (ALA) は衝動性の低下に関連しているようだ、というスペイン・バルセロナ国際保健研究所 (ISGLOBAL)からの研究報告。 思春期には、脳、特に注意を制御する上・・・
超加工食品の消費量が多いほど、がんを発症して死亡するリスクが高くなる可能性があるようだ、という英国インペリアルカレッジロンドンによる観察研究。 研究チームは、超加工食品とがん発症リスクとの関連性について、これまでで最も包括的な評価を行った。超加工食品とは、炭酸飲料、大量生産の包装・・・
ブラジル産グリーンプロポリスに含有される桂皮酸誘導体の中でもアルテピリンCが前立腺がん細胞のアンドロゲンシグナルを抑制することによって、増殖抑制効果や抗がん剤耐性前立腺がん細胞における耐性克服効果を示すことを明らかにした。 https://www.gifu-pu.ac.jp/ne・・・
食事中のコリン欠乏は、心臓、肝臓、その他の臓器に深刻な悪影響を与える可能性があるようだ、という米国アリゾナ州立大学からの研究報告。コリンの不足は、アルツハイマー病に関連する脳の深刻な変化にも関連しているようだ。 研究チームは、食事からコリンを除去した正常マウスと、コリンを持たない・・・
高齢者全体およびフレイルでない高齢者では、歩数と死亡リスクの量反応関係の結果から 1日当たり約5,000-7,000歩で死亡リスクへの有益な効果が頭打ちになることを示した。 1日当たりの歩数が5,000歩未満の者が歩数を1,000歩増やすことで死亡リスクが23%低下したが(9-1・・・
定期的な「運動スナック」で長時間の座りっぱなしを中断することは、筋肉の量と質を維持するのに役立つ可能性があるようだ、というカナダ・トロント大学からの研究報告。2分間ウォーキングや自重スクワットなどが有効だという。 「座りっぱなしの時間が長引くと、食事の後に血液から糖をろ過する体の・・・
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、子どもの発酵食品(ヨーグルト・チーズ)の摂取頻度と、1歳時点と3歳時点の子どもの睡眠時間との関連を調べた結果、1歳時点におけるヨーグルトの摂取頻度が高いと3歳時点における睡眠不足のリスクが減る傾向が認められた・・・
血液凝固に関連する作用が知られているビタミンKに、フェロトーシス(脂質酸化細胞死)を強力に防ぐ作用があることを新たに発見。 還元型のビタミンKが抗酸化物質として働き、脂質の酸化を抑えることで細胞死を抑制することがわかった。 https://www.tohoku.ac.jp/jap・・・
中高齢者を対象としたランダム化二重盲検比較試験により、低強度レジスタンス運動と、タマネギやブロッコリーなどの食品に豊富に含まれるポリフェノールの一種であるケルセチンに糖を合わせたケルセチン配糖体との筋肉の量や質に対する組合せ効果を検証した。 その結果、日々ケルセチン配糖体を摂取し・・・
男女とも、総大豆製品やイソフラボン摂取と認知症リスクとの関連はみられなかったが、個々の大豆食品では、女性において納豆摂取と認知症リスク低下と関連がみられた。 納豆には、イソフラボンも多く含まれているが、ナットウキナーゼやポリアミンといった酵素も含まれており、動物実験において、認知・・・
ニコチンによる動脈硬化の抑制効果にも大きな期待(稲畑香料) クローブや黒胡椒などに含まれる香り成分「β-カリオフィレン(BCP)」を吸入することで強い血管保護効果が発揮されることを、マウス実験によって明らかにした。 https://newscast.jp/news/5985515
男の平均寿命は 81.47年、女の平均寿命は87.57年となり前年と比較して男は 0.09年、女は0.14 年下回っている。https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/index.html
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用い、オメガ 3 系脂肪酸(青魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、エゴマ油やシソ油に多く含まれるα-リノレン酸など)を多く摂っている男性は、配偶者(パートナーを含む)に対して・・・
参加者110万人以上の17の疫学研究(前向きコホート研究)を用いて、コーヒーやお茶の摂取と肺がんリスクとの関連を検討した。 コーヒーもお茶も飲まないグループと比較した肺がんリスクは、コーヒーのみを飲むグループでは、現在喫煙者で1.30倍、過去喫煙者で1.49 倍、喫煙したことのな・・・
血中葉酸レベルが低い高齢者は、認知症の発症リスクや全死因による死亡リスクが高まる可能性がある、という米国マウントサイナイ医科大学などからの研究報告。 研究チームは、イスラエル在住で、葉酸濃度を測定した2013年までの少なくとも10年間認知症がないことが確認された27,188人(6・・・
玉ねぎなどに多く含まれるポリフェノール(ケルセチン配糖体)が、腸内細菌叢による代謝を介して、健康機能に寄与する可能性を見出した。 ケルセチン配糖体の主要な腸内細菌代謝物であるOPACが、エタノール代謝で生成する毒性物質アセトアルデヒドからの細胞を保護することを明らかにし、その分子・・・
20 年後の日本では人口高齢化にもかかわらず認知症患者の総数は減るという予測を世界で初めて発表しました。 認知症患者の総数は減る一方、男女格差・学歴格差が広がること、格差の影響を受ける人たちではフレイルを合併し、介護費総額は増えることがわかりました。https://www.m.u・・・
COVID-19患者の入院データの解析から、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛のサプリメントを摂取しても、COVID-19による死亡リスクは下がらないことが明らかになった。米国トリード大学の研究。 研究チームは、世界中から5,600人以上のCOVID-19入院患者を含む26件の査読済み・・・
タイムとオレガノは腫瘍の発生を抑制する抗がん化合物を含むが、トマトソースにさらに加えるだけでは大きな利益を得るのに十分ではなく、これらの植物の力を解き放つ鍵は、生成される化合物の量を増幅するか、医薬品開発のために化合物を合成することであるという。 米国パデュー大学の研究チームは、・・・
炎症誘発性食品(例えば、単純糖質または飽和脂肪が豊富な食品)が多い食事を定期的に摂取することは、中高年期のフレイル発症のリスク増加と関連しているようだ、という米国マーカス加齢研究所などからの研究報告。 米国の地域在住高齢者の約6人に1人は、転倒、入院、死亡のリスクが高まる機能障害・・・
ハーブの一種であるローズマリー由来のカルノシン酸(CA)が、新たなメカニズムで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を抑制する可能性を示す。 この抑制は新型コロナウイルスの遺伝子変異の影響を受けないため、ウイルスの株の種類に関係なく抑制できることが期待される。またCAは脳へ・・・
緑色地中海ダイエットは、加齢に伴う神経変性を遅らせる働きがあり、部分的にはポリフェノールのおかげかもしれない、というイスラエル・ネゲヴ・ベン・グリオン大学からの研究報告。 研究チームは、31-82歳の男女284人(男性88%)をランダムに3群に分け、18カ月にわたって各々(1)健・・・
柑橘由来ポリフェノールが緑茶の抗肥満作用を増強することをヒト介入試験で明らかにした。 30~75歳の健康な日本人男女60名を対象に介入試験を12週間行ったところ、緑茶と柑橘由来ポリフェノールを組み合わせて摂取することで、従来よりも少ない量の緑茶カテキンの摂取で抗肥満作用が期待でき・・・
38歳妊婦 (日本)が、妊娠9ヶ月から2ヶ月間、ブルーベリー入りヨーグルトを連日摂取していたところ (摂取量不明)、在胎39週1日で自然分娩にて出産したが、出生児にチアノーゼ、SpO2低下が認められ搬送された。 超音波検査にて右心壁肥厚、三尖弁逆流、心房間の右左シャント、肺高血圧・・・
百歳以上の高齢者の数は、老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人だったが、昭和56年に千人を超え、平成10年に1万人を超えた。平成24年には5万人を超え、今年は86,510人(前年比+6,060人)。 また、百歳以上の高齢者のうち女性は全体の約88%だった。ちなみにちょ・・・
アボカドは女性の腹部脂肪分布を変化させる? 毎日のアボカド摂取は、女性の体脂肪をより健康的な構成に再配分するのに役に立つ可能性が高い、という米国イリノイ大学アーバナシャンペン校からの研究報告。 研究チームは、肥満成人155名を対象に、ランダム化臨床試験を実施した。ランダムに2群に・・・
ダイズが豊富な植物ベースの食事によって、更年期の中程度から重度のほてり(ホットフラッシュ)を減らせるかもしれない、という米国ジョージワシントン大学からの研究報告。 ダイズが豊富な植物ベースの食事が、中程度-重度のほてりを1日5回近くから1回未満へ84%減少させるという。 研究チー・・・
イチゴ、オレンジ、コショウ、リンゴなどのフラボノイドが豊富な食品を毎日0.5サービング以上摂取する人は、認知機能低下のリスクが20%低いようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。 研究チームは、米国の長期大規模疫学研究である、看護師健康研究(1984-2006)の参加女性4・・・
赤血球のオメガ-3系脂肪酸レベルが高いものは、全死因による死亡リスクが低めであるようだ、というスペイン・ホスピタルデルマール医学研究所の報告。 研究チームは、米国の長期大規模疫学研究であるフラミンガム子孫コホートから平均11年追跡調査された65歳以上の2,240人の血中脂肪酸レベ・・・
1日6杯以上のコーヒーは、認知症リスクの53%の上昇と関連していた、というサウスオーストラリア大学からの研究報告。 研究チームは、英国バイオバンク参加者17,702名(37-73歳)のデータを解析し、コーヒーの大量摂取が脳の総容量の減少と認知症のリスクの増加に関連していることを発・・・
50代男性 (日本) が、数時間の間にエナジードリンク3本、海外製カフェインサプリメント2種類を摂取したところ、意識低下し、救急搬送され、その後死亡した。 死後のカフェイン血中濃度は753.8μg/mL、尿中濃度は464.3μg/mLであり、カフェイン中毒死と診断された。 日本法・・・