キーワード: 国際情報

ある種のC型肝炎に対するシリマリンの効果について

肝硬変、肝細胞癌などを発症してしまう可能性のあるC型肝炎ウイルス感染者は、全世界で実に3%近くいると言われています。基本的にC型肝炎の治療には、インターフェロンを軸とした抗ウイルス療法が行われます。ところが、開発当初は特効薬として期待されたインターフェロンでも治らない患者さんが多・・・

2012.10.31
NDI Draft Guidanceについて

2011年7月に米国食品医薬品局(FDA)は、新しい機能性食品原材料<サプリメント用も含む> (NDI:New Dietary Ingredients)(1)NDI(New Dietary Ingredients)「新しい機能性食品原材料」1994年10月15日より前に市場になか・・・

2012.09.18
ガラナ(Paullinia cupana)は全身化学療法中の乳癌患者の疲労感を改善する

がん関連疲労に対するガラナの効果 疲労感・倦怠感は多くのがん患者において見られる症状で、特に化学療法や放射線治療など、何らかのがん治療を受けている患者によく見られます。ここで言う疲労とは、健康な人が感じる疲労とは違い、一晩ぐっすり寝て回復するようなものではありません。がん関連疲労・・・

2012.08.15
米国における医療大麻の臨床試験について

米国のハーブ関連の学術雑誌である Herbal Gram で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する医療大麻の臨床試験についての報告が掲載されました。と言っても、まだ臨床試験の許可さえ下りていない状況のようです(2012年1月現在)。 第一段階として米国食品医薬品局(FDA)・・・

2012.07.17
黄芩湯の大腸がん治療効果

ウォールストリート・ジャーナルは最も良く読まれている経済日刊誌のひとつで、私も仕事柄ときどき 目を通すことがあります。今年4月に珍しく中医薬の一研究が掲載されていましたので紹介いたします。 エール大学の研究者である陳博士による黄芩湯(おうごんとう)の研究についてのレポートです。 陳博士はイギリス生まれ台湾そだちで、主にがん領域と抗ウイルスの化合物開発に携わってきました。 12年前、エール大学の同僚たちは、薬理学の主流の研究者である陳博士がキャリアを賭してエビデン スのない黄芩湯の研究を始めたことに不安を感じていました。しかしながらこのハーブ薬の臨床結果に 一貫性があるデータが示されると同僚や世界の他の研究者仲間からも認められるようになってきました。 ハーブ薬に対して懐疑的な態度をとる研究者が多く、これまで陳博士はある程度の臨床的なエビデンス が得られるまでジャーナルへの掲載は控えてきましたが、充分な成果が出始めてきたようです。 以下日本メディカルハーブ協会の国際情報委員会の楊委員による報告文を掲載いたします。 (コメント:桂川直樹)

2012.06.08
遺伝子から栄養学を考える

遺伝子から栄養学を考える テレビや雑誌などで、ダイエットに効果がありそうだという食品が紹介されると、次の日にはスーパーでは売り切れ続出・・・なんてことも珍しいことではなくなってきました。次から次へと、そういった類の食品が紹介されているのを見る限り、必ずしも効果を発揮してくれている・・・

2012.05.10
食事と憩室疾患のリスク

英国人ベジタリアンと非ベジタリアンの前向きコホート研究 原題:Diet and risk of diverticular disease in Oxford cohort of European Prospective Investigation into Cancer and ・・・

2012.03.12
フルーツや野菜の摂取と2型糖尿病発症率:系統的レビューとメタアナリシス

著者:Patrice Carter, Laura J Gray, Jacqui Troughton, Kamlesh Khunti, Melanie J Davies 原題:Fruit and vegetable intake and incidence of type 2 di・・・

2012.02.23
スターアニスとシキミの違い

ウォールストリート・ジャーナルは最も良く読まれている経済日刊誌のひとつで、私も仕事柄ときどき 目を通すことがあります。今年4月に珍しく中医薬の一研究が掲載されていましたので紹介いたします。 エール大学の研究者である陳博士による黄芩湯(おうごんとう)の研究についてのレポートです。 陳博士はイギリス生まれ台湾そだちで、主にがん領域と抗ウイルスの化合物開発に携わってきました。 12年前、エール大学の同僚たちは、薬理学の主流の研究者である陳博士がキャリアを賭してエビデン スのない黄芩湯の研究を始めたことに不安を感じていました。しかしながらこのハーブ薬の臨床結果に 一貫性があるデータが示されると同僚や世界の他の研究者仲間からも認められるようになってきました。 ハーブ薬に対して懐疑的な態度をとる研究者が多く、これまで陳博士はある程度の臨床的なエビデンス が得られるまでジャーナルへの掲載は控えてきましたが、充分な成果が出始めてきたようです。 以下日本メディカルハーブ協会の国際情報委員会の楊委員による報告文を掲載いたします。 (コメント:桂川直樹)

2012.02.15
Matricaria rectita(ジャーマンカモミール)の花の成分、アピゲニンは抗不安作用を有す る中枢神経系のベンゾジアゼピン受容体リガンドである。

Matricaria rectita(ジャーマンカモミール)の花の成分、アピゲニンは抗不安作用を有する中枢神経系のベンゾジアゼピン受容体リガンドである。 原題: Apigenin, a component of Matricaria recutita flowers, is a ・・・

2012.02.03