メディカルハーブにおける精油の役割と最新情報

林真一郎

 ★★☆中級者以上 
アロマセラピーで使われる精油の機能性のうち、環境に対する抗菌作用や抗ウイルス作用、嗅覚系を介しての速やかな生理・心理作用、外用で用いた場合の経皮吸収作用の3点を取り上げて科学的に解説します。
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講座概要:

メディカルハーブにはフラボノイドやアルカロイド、精油やタンニン、ビタミンやミネラルなど多様な成分が含まれています。その中の精油を使ったセラピーがアロマセラピーといえます。そこで他の成分と比べて精油の特徴的な性質や機能を知り、それを生かすかたちで活用することがアロマセラピーの有効性や有用性、安全性を高めることにつながります。

本講座では精油の機能性のうち①環境に対する抗菌作用や抗ウイルス作用②嗅覚系を介しての速やかな生理、心理作用③外用で用いた場合の経皮吸収作用の3点を取り上げて科学的に解説します。タンニンや植物酸にも抗菌作用はありますが揮発性はないため環境を浄化することはできません。アルカロイドにも中枢作用はありますが速やかに気分や情動を変えることはできません。皮膚から経皮吸収するための脂溶性かつ分子量が500以下という条件をクリアする成分は他にありません。また最近、話題になっている呼吸器系感染症に対する精油の新たな機能性研究などアロマセラピーや精油のトピックスについても紹介します。

精油の専門家であるアロマセラピストや精油についての知識を深めたいハーバルセラピストの皆さまの受講をお勧めします。

講座内容:

精油の機能性の特徴
  • 精油の抗菌・抗ウイルス作用
    1. 精油の各種細菌に対する抗菌作用
    2. 精油の抗菌力の比較
    3. ティートリー精油のプロファイルと品質基準
    4. ティートリー精油の抗菌作用の特徴
  • 精油の生理・心理作用
    1. 香りのCNV(随伴性陰性変動)への影響
    2. 香りによる免疫能の回復
    3. 精油の抗不安作用の実証
    4. 精油のモノアミン仮説
  • 精油の経皮吸収および経皮吸収促進作用
    1. 精油の経皮吸収
    2. 精油の経皮吸収促進要因
    3. 精油の経皮吸収
    4. 精油の経皮吸収および経皮吸収促進作用

視聴条件:

  • 視聴期間:お申込み後、3か月間視聴可能
  • 受講料金:一般/4,000円 会員/3,000円
    ※テキスト込みの金額です。テキストはお申込み後ダウンロードしてください。
  • 所要時間:1回120分

講師:

  • 林 真一郎/当協会理事長、薬剤師
受講者の声

このアカデミーの良さは、休憩を入れ、難しいところはもう一度その場で見直し、時には検索しながら進めることが可能なので、無理なく納得しながら終了することができました。講座学習テーマが3つの機能性に絞られており、1つ目の学習テーマは、精油の抗菌作用について。このパートは、精油の抗菌作用に特化した裏付けを知るのに有意義でした。精油の構造を理解していないと若干難しい内容です。2つ目の学習のテーマは、精油の生理・心理作用について。鎮静、興奮、免疫賦活、抗不安、といった 精油の作用や神経伝達物質に関わることを研究例から解説されているので分かりやすかったです。3つ目の学習のテーマは、精油の経皮吸収および経皮吸収促進作用について。薬剤師ならではの解説で、アロマセラピストは必見といった印象です。最後は、統合医療にも触れていて、今まで学んできたことをまとめるのに大変役立つ内容でした。