2021.6.30.

薬用植物園見学会in京都
武田薬品工業(株)京都薬用植物園

小関香里

日程:2021年4月1日(木) 会場:武田薬品工業(株)京都薬用植物園

例年より桜の開花が早かった2021年4月1日。京都市左京区にある、武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園で見学会が行われました。

到着して、まず園の広さに驚きました。また、小高い山の上にある植物園から見える京都市郊外の街はのどかな春一色の景色、この時期に植物園を訪れる機会に恵まれ幸運でした。

まず最初はメディカルハーブがある香辛料園、貴重な薬用植物がある民間薬園に始まり、山の勾配を利用したツバキ園へと続いていきました。

園の資料「ツバキ園の歴史と概要」によると、このツバキ園は昭和30年代から収集した577品種の植栽が行われ、武田薬品六代武田長兵衛氏により、日本に自生する貴重なユキツバキの存続や、寺社などに伝わる銘椿のバックアップを行うために収集が始まったとされています。園芸品種①~③、当園命名品種④で、それぞれの品種を表現、ラベルごとに色分けが施され、観賞する人の理解を促す工夫がされていました。また、見たこともないような薔薇の花に似た椿や、染色の技法で見るような絞り模様の椿など、今まで持っていた椿への意識を変えるような貴重な椿を観賞することができました。

ツバキ園を歩き続けた先の頂上には、六代武田長兵衛氏の銅像と遠くには見事な山桜。それからさらに歩き続け、樹木園、温室と続いた後、漢方処方園へ。漢方処方園では、漢方薬局などでよく目にしたことがあるような漢方薬の名前の札が並び、こちらは代表的な漢方処方の構成生薬を生きた薬用植物で栽培・展示する園でした。札ごとに構成する生薬名が明記され、とてもわかりやすく参考になりました。

薬用植物については今後も知識を深めていきたいです。薬用植物園及び講座の関係者の方々にお礼申し上げます。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第56号 2021年6月