2021.12.1.

関西地区イベント報告
薬草のまち 奈良県宇陀松山を楽しむ
日本最古の薬草園「森野旧薬園」

ハーバルプラクティショナー

野林多美子

ハーバルプラクティショナー 野林 多美子
日程:2021年9月10日(金) 会場:宇陀松山

秋晴れの日、奈良北東部にある宇陀松山を訪れました。飛鳥時代から続く薬草のまち宇陀は、日本最初の薬猟の郷として知られています。

イベント前に日本最古の薬草園で知られる「森野旧薬園」訪問。薬草園には約250種類の薬草木があります。写真でしか見たことがなかった薬草を直接目にすることができました。

続いて「薬の館」訪問。代々薬問屋だった細川家は薬商となり、1835年に人参五臓圓・天寿丸という腹薬を販売し繁栄したそうです。この地が薬草のまちとして栄えた様子がうかがえました。

午後からは宇陀松山会館にて関西地区イベント参加。地元の方々から宇陀の大和当帰の栽培や当帰葉の利用法について説明がありました。

奈良県薬事研究センターの西原先生からは大和当帰について、成分や活用法などについてのお話がありました。

大和当帰は「当帰」の種類の一つ、セリ科の多年草。乾燥させた当帰の根は、生薬として利用されています。平成24年より、葉が「非医」に分類されて以降当帰葉の有効利用も注目されています。深い緑色の葉はセロリのような香りが特徴。ハーブとして、当帰葉を料理のアクセントや香りづけ、お茶などにも活用。当帰葉を利用した当帰味噌、当帰コーラのレシピをいただいたので、ぜひ作ってみようと思います。

そして、地元「奥大和ビール」代表の米田さんからは、ハーブやスパイスをブレンドした「ハーバルクラフトビール」のお話しと醸造所見学をさせていただきました。お土産で購入したクラフトビールは、香りと共に風味もよく堪能しました。

クラフトの時間もとっていただき、大和当帰葉・黄肌葉・蓬・紅花を使ってハーブバスを2種類作りました。バスタイムで心地よい香りに癒やされました。

今回の地区イベント参加で地元奈良の魅力を再確認したと共に、昔も今も植物は私達の暮らしになくてはならないものだということが、再確認できました。

イベントにご尽力いただいた皆様方に心より感謝いたします。ありがとうございました。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第58号 2021年12月