2019.7.1

薬用植物園見学会in岐阜「内藤記念くすり博物館&ルバーブジャム作り体験」

シニアハーバルセラピスト

石井 佑佳

先日、jamha主催の内藤記念くすり博物館見学&ルバーブジャム作り体験に参加させていただきました。

まず始めに、館長の森田宏さんから挨拶を頂きました。

そしてここには約700種類の植物があること、そして薬の歴史について説明頂き、また、アジサイは葉に、青酸配糖体をもつので、虫が寄りつかない事、日本の3大民間薬であるゲンノショウコ、ドクダミ、ショウコについて等、身になる話をたくさんしていただきました。

その後、園内をガイドしてくださる方の誘導で、館外へ。園内はたくさんの植物で埋め尽くされており、どの植物もほとんどが見頃を迎えていて、とても綺麗に咲いていました。

ガイドさんが案内してくださった中でも、「ムクロジ」がとても印象的でした。

ムクロジの実はサポニンを含み、そのことから、昔はよく洗濯に使用されていたそうで、実験で、水入りのペットボトルに実を入れ、何回か振ると、見事にたくさん泡立っていました。

園内ガイドが終了すると、いよいよ待ちに待ったルバーブのジャム作り。ワクワクしながら作業にとりかかり、まずは茎を2センチ角に切る作業。ルバーブの茎はセロリを切る感覚と似たような感じでした。そして、鍋に2センチ角程に切ったルバーブと、砂糖を投入。グツグツ煮込みます。ジャムが出来上がるのを待つ間、ルバーブの葉が配られ、なんだろう?と思いながら話を聞いていると、お財布の中から10円玉をとりだし、ルバーブの葉で10円玉を磨いてみてくださいとのこと。言われたとおりに磨いていると、なんと!銅の黒ずんだ部分の汚れがみるみるとれていくではありませんか!これはルバーブの成分のショウ酸という物質が働いて綺麗にしてくれるということでした。

私の10円玉はまるで新品のような輝きを取り戻し、とても興味深い体験の後、ちょうどグツグツ煮込んだルバーブいい匂いがしてきて、ルバーブのジャムの出来上がり!
クラッカーにつけていただきました。煮込んでいる間、レモン汁を投入していたのですが、そのレモンの酸味がとても効いていて、ルバーブの食感を楽しみながらいただきました。

今回の体験を通して、様々な新しい発見と、更に植物についてもっと学びたいという意欲を刺激され、とても良い思い出になりました。また、博物館へ足を運びたいと思います。