海外論文梗概

2012.11.20
大麻(ヘンプ)について

現在では「大麻(ヘンプ)=マリファナ=危険な麻薬」といった認識が一般的ですが、1948 年に GHQ の占領下 で大麻取締法が制定されるまでは、わが国では各地でヘンプの栽培が行われていました。その理由はヘンプが 食品として、また衣類や紙の原料としてなど生活全般に利用できる極めて有用な植物だからです。本論文では、 食品としてのヘンプに含まれる多様な成分とその機能性について報告しています。

ヘンプの種子に含まれる油脂はリノール酸(オメガ 6 系脂肪酸)とα-リノレン酸(オメガ 3 系脂肪酸)が 3 対 1 という理想の比率で構成されており、オメガ 3 系脂肪酸の供給源として有用です。また、ヘンプの種子の胚芽部分には必須アミノ酸がすべて含まれているため、良質のタンパク源にもなっています。さらに、植物ステロールやトコフェロール(ビタミン E)といった脂溶性成分も豊富に含まれています。そして、ヘンプの 特有成分としてのカンナビノイドは鎮痛作用や消炎作用があり、本論文には詳しい記述はありませんが、がん や多発性硬化症などへの臨床応用が試みられています。

ヘンプはヘルスケアの領域のみならず、エコロジーの領域でも大きな注目を集めています。片寄った情報だけで判断せず、この可能性に満ちたハーブに対して、今後の展開を注目していきたいと思います。

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報告:清水暢子、コメント:林真一郎

2012.10.31
ある種のC型肝炎に対するシリマリンの効果について・・

肝硬変、肝細胞癌などを発症してしまう可能性のあるC型肝炎ウイルス感染者は、全世界で実に3%近くいると言われています。基本的にC型肝炎の治療には、インターフェロンを軸とした抗ウイルス・・・

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コメント:金田俊介、翻訳:佐藤史歩

2012.09.18
NDI Draft Guidanceについて

2011年7月に米国食品医薬品局(FDA)は、新しい機能性食品原材料<サプリメント用も含む> (NDI:New Dietary Ingredients)(1)NDI(New Die・・・

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報告:桂川直樹・監修:末木一夫

2012.08.15
ガラナ(Paullinia cupana)は全身化学療法中の乳癌患者の疲労感を改・・

がん関連疲労に対するガラナの効果 疲労感・倦怠感は多くのがん患者において見られる症状で、特に化学療法や放射線治療など、何らかのがん治療を受けている患者によく見られます。ここで言う疲・・・

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De Oliveira Campos MP, Riechelmann R, Martins LC, Hassan BJ, Casa FBA, Giglio AD. 翻訳:椎名佳代、コメント:金田俊介

2012.07.17
米国における医療大麻の臨床試験について・・

米国のハーブ関連の学術雑誌である Herbal Gram で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する医療大麻の臨床試験についての報告が掲載されました。と言っても、まだ臨床試験の・・・

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抄訳・コメント:玉村聡子、コメント:金田俊介

2012.06.25
中国のハーブ事情③

甘草(カンゾウ)は、ドイツのヴュルツブルク(Würzburg)大学、世界自然保護基金(WWF)及びトラフィック(TRAFFIC : The Wildlife Trade Monit・・・

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日本メディカルハーブ協会国際情報委員会

2012.06.08
黄芩湯の大腸がん治療効果

ウォールストリート・ジャーナルは最も良く読まれている経済日刊誌のひとつで、私も仕事柄ときどき 目を通すことがあります。今年4月に珍しく中医薬の一研究が掲載されていましたので紹介いたします。 エール大学の研究者である陳博士による黄芩湯(おうごんとう)の研究についてのレポートです。 陳博士はイギリス生まれ台湾そだちで、主にがん領域と抗ウイルスの化合物開発に携わってきました。 12年前、エール大学の同僚たちは、薬理学の主流の研究者である陳博士がキャリアを賭してエビデン スのない黄芩湯の研究を始めたことに不安を感じていました。しかしながらこのハーブ薬の臨床結果に 一貫性があるデータが示されると同僚や世界の他の研究者仲間からも認められるようになってきました。 ハーブ薬に対して懐疑的な態度をとる研究者が多く、これまで陳博士はある程度の臨床的なエビデンス が得られるまでジャーナルへの掲載は控えてきましたが、充分な成果が出始めてきたようです。 以下日本メディカルハーブ協会の国際情報委員会の楊委員による報告文を掲載いたします。 (コメント:桂川直樹)

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コメント:桂川直樹、報告者:楊志剛

2012.05.10
遺伝子から栄養学を考える

遺伝子から栄養学を考える テレビや雑誌などで、ダイエットに効果がありそうだという食品が紹介されると、次の日にはスーパーでは売り切れ続出・・・なんてことも珍しいことではなくなってきま・・・

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コメント:金田俊介、報告者:桂川直樹

2012.04.04
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介⑥クナイプ・・

<バートウェーリスホーヘン> バートウェーリスホーヘンはドイツに60数ヶ所あるクナイプ保養地の「中心保養地」です! この地にはクナイプ療法の創始者であるクナイプ神父が所属していた教・・・

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紹介文:降矢英成 日本メディカルハーブ協会副理事長

海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介④Martin Bauer・・

ドイツ・ニュルンベルグから車で40分ほどのVestenbergsgreuth(フェステンベルクトグロイトと発音されます)という小さな街にマーチンバウアー社の本社および主力工場があり・・・

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紹介文:桂川直樹 日本メディカルハーブ協会国際情報委員会