2018.7.22

2018年7月22日 メディカルハーブ ベーシックセミナー in 福岡に参加して

シニアハーバルセラピスト

渡邉真澄

2018年7月22日開催のベーシックセミナーに参加しました。Program1は田中修教授の「植物たちは、すごい!」という題目で、講義を楽しみにしていました。

植物たちの“すごさ”を①光合成の力、②子孫を残す力、③身体を守る力、の3つのテーマでお話ししてくださいました。

中でも興味深かったのは②子孫を残す力です。植物が子孫を残し繁栄するために、多様性を求め自身の花粉で受粉せず他の株から受粉できる仕組みを持つよう進化しました。例えばオオオニバスは1回目の開花で強い香りで昆虫を呼び花粉を付ける、2回目では花の色を変え香りを消し他の昆虫を誘い他の株の花粉を受粉する。この時すでに自身の花のおしべに花粉はなく自家受粉をすることがありません。

また他の植物の花ではおしべは低い位置にめしべは高い位置にあり、自身の花粉を受粉しない作りになっているものもあるそうです。

このようにひとつの花の中におしべもめしべもありながら、受粉しない様子を先生は「家庭内別居」と表現されました。思わず「うまい!」と合いの手を入れたくなる面白い例えで、会場に笑い声が響きました。植物の活動を人の日常に例えたわかりやすい解説や“植物大好き”が溢れ出ている先生のお話しに引き込まれていきました。

「植物は花の色や香りを良くし魅力を高めることで繁栄していく。」その生きる力に感動し、その植物たちの成分を植物療法として活用させていただけることを、とても有り難く感じるとともに植物への愛が深まりました。

Program2は「メディカルハーブでブレンドティーを楽しむ」でした。まずハーブプロフィールの解説では坂井先生から活用を含めた役立つお話を聞かせていただきました。そしてグループ別テーマに沿ったブレンド作りは、メンバーで和やかながらも作用と味を真剣に検討しました。各グループの発表と試飲ではそれぞれの工夫点を聞き、ハーブを味わい、交流を楽しみました。

深い植物の世界、植物療法を学び続けたいと感じたセミナーでした。