2016.9.1

『チベット、薬草の旅』

小川康=著/表紙・挿画=しろのゆみ

チベット、薬草の旅

  • 著:小川康
  • 表紙・挿画:しろのゆみ(チベット仏画絵師)
  • 発行:森のくすり出版
  • 判型:A5判
  • ページ数:160ページ
  • ISBN:978-4-9908548-0-5
  • 定価:1,728円(税込)

内容

物語の主役はヒマラヤの薬草たち。舞台は世界最高峰のヒマラヤ山脈。脇役で盛り上げるのはチベット医学を受け継ぐアムチやヒマラヤで暮らす人々。そして、物語の語り部は日本の薬剤師でありチベット医の小川康氏が務めます。小川氏は、1999年、インド北西部の街、ダラムサラにわたり、2001年から当地の「チベット医学歴法大学(メンツィカン)」に学び、チベット医として認められた日本で唯一の人物です。本書は小川氏が、10年にわたるチベット滞在とチベット医学の学びを通して体験した“薬草”とチベット人との関わり方をまとめたエッセイ集です。30の薬草やチベット医学を受け継ぐ人々をめぐる豊かな物語には、今の私たちが忘れてしまった、“くすり”というワードを通した自然と人とのつながりが生き生きと描かれています。工業品としてのくすりではなく、自然の恵みとしてくすりを捉えるチベットの人々の暮らしから、改めて今の私たちの暮らしを考え直してみませんか?