2017.12.1

薬膳弁当とよもぎ&カモミールこんにゃく作り・薬草風呂に用いる薬草セミナー

日本メディカルハーブ協会中部地区委員

今井憲香

2017年10月13日(金)、中部地区イベント「薬膳弁当とよもぎ&カモミールこんにゃく作り・薬草風呂に用いる薬草セミナー」を36名の参加で開催いたしました。

開催地は自然豊かな山間にある岐阜県揖斐郡揖斐川町の「かすがモリモリ村リフレッシュ館」。かつて薬草を産業資源としていたこの地域の村おこしの一環として18年前につくられた施設で、薬草風呂、レストラン、売店が併設されています。講師は岐阜薬科大学の教授、学長を歴任され、現在は名誉教授を務められる水野瑞夫先生です。

当日、集合してすぐにお腹いっぱい薬膳弁当を食べてから、こんにゃく作りです。朝から激しく雨が降っていたのがうそのように上がり、清々しい屋外でテント4班に分かれてこんにゃく作りを行いました。生地をこねるのに予想よりも時間がかかりましたが、ほんわかカモミールとよもぎの香りが漂い、終始おだやかに時間が流れました。

途中こんにゃく生地をねかせるわずかな時間に、薬草園を見学し、その後、水野先生のおちゃめな一面を垣間見ることができたセミナーでは、薬草ひとつひとつ丁寧にご説明いただきました。

セミナーが終わるタイミングで、こんにゃくが茹で上がり、大きいこんにゃく3玉を袋詰めして、参加者の皆様にお持ち帰りいただくことができました。急きょ、薬草風呂とカモミール風呂をご用意いただき、希望された方は入浴を満喫されていました。売店の「伊吹春日薬草コーナー」のくろもじのお茶は、完売と大盛況でした。

あっという間の充実した一日。テントの設営からこんにゃく作りの準備まで、ひとえに、モリモリ村様のご配慮と、参加していただきました皆様のご協力のおかげだと思っております。厚く御礼申し上げます。

この地域で採取された薬草の展示コーナー
『くらしの薬草と漢方薬』など著書も多い水野先生のレクチャー

こねるのがけっこう大変だったこんにゃく作り(上:よもぎ、下:カモミール)
丸めて茹でればでき上がり

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第42号 2017年12月